神沼(かみぬま)のおっつあん
伝説の地(野田地区)
新堀川は、今泉の神沼を出て吉場の橋をくぐったあたりから、大きく蛇行している。そこの東側がお休所(やすみどころ)、西側が上人塚になっている。
さて神沼のおっつあんの話だが、これはおじさんの意で、神沼と新堀川の主(ぬし)の大蛇のことである。この大蛇は、千年も前から住んでいて、からだはヒビ割れ、頭にはコケが生えていたということだ。ふだんは神沼の底深いところに住んでいて、一年に一度沼を出て新堀川を下り、海へ出てゆく。
お休所がちょうどその中間点。大蛇はここに上がって休み、それから対岸の上人塚をお参りするともいわれる。川にまつわる龍とか蛇は、たいてい暴れ者だが、このおっつあんはたいへんおとなしく、村人のために水を配ってくれるやさしい心の持ち主である。
このため村人から“神沼のおっつあん”と呼ばれ、親しまれた。今日では、耕地整理や河川改修工事が行われて、沼や川はすっかり様相を変えてしまったが、当時はどれほど日照りが続いても、満々と水をたたえていたということだ。
野栄町史付録
◇現在の新堀川(平成18年9月撮影)
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