薬王寺の薬師如来(やくおうじのやくしにょらい)

伝説の地(豊栄地区富岡) 

 富岡にある薬王寺の薬師如来は、白鳳(はくほう)六年(678)定恵上人(じょうけいしょうにん)が唐から持ち帰った霊像(れいぞう)といわれ、代々、天皇の信仰がとても厚かったそうだ。

 堀河院が、ホウソウに罹(かか)った時、仁和寺の性信上人(せいしんしょうにん)に祈願を命じ、さらに、八幡太郎義家(はちまんたろうよしいえ)には、魔物(まもの)を追い祓(はら)うように命じた。

 性信上人と義家は、天子の仰せに従い薬師如来へ祈願を込め、一昼夜眠らずに精進勤行(しょうじんごんぎょう)して堀河院へ参内(さんだい)した。

 そして、魔物の御祓(おはら)いをしようとすると、不思議なことに、薬師如来の十二神が玉殿(たまでん)に下りられて、全ての魔物を打ち滅ぼしてしまった。

すると、堀河院のホウソウが忽(たちま)ち治ったのである。これより、代々内壇仏(うちだいぶつ)に安置されるようになった。

 その後、山科、伊豆を経て千葉家へ。天正十八年(1590)太閤秀吉の小田原城攻めで、千葉家が没落した折、家臣飯高土佐守道済(かしんいいだかとさのかみみちずみ)が持ち帰り、弓削寺(ゆみづりでら)から薬王寺へ安置されたといわれている。

 

そうさの伝説とむかし話  

 

富岡にある薬王寺

 ◇富岡にある薬王寺(平成18年10月撮影)

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