1. ホーム
  2. 歴史探訪
  3. 伝説と昔話
  4. 尾合橋(おわせばし)

尾合橋(おわせばし)

伝説の地(野田地区) 

 新堀浜と今泉浜の境を新堀川が流れている。今は河川改修工事が行われて大きな川になり、橋も立派になっているが、昔は、新堀の方から一本の丸太が渡され、今泉の方からも丸太が渡され、中央に橋げたの杭があって、橋になっていたそうだ。ちょうど、尾と尾を合わせたような橋だったと、古老はいっている。

 この橋を尾合橋というが、こんな話が伝えられている。

 前九年の役というから、今からざっと九百五十年も前、東北平定のため、八幡太郎義家(はちまんたろうよしいえ)の軍勢が、この地を通ったそうだ。ちょうど、ここにさしかかったとき、増水期のため、水の流れがはやく、馬がおどろいて渡ることができなかった。何百、何千という軍馬のこと、川の水がひくまで待つこともできず、すっかり困り果ててしまった。

 その時、二匹の狐があらわれて、

 「いぜん、狩りの時、助けていただいた狐です。お礼に橋をつくりましよう。」

と、いって、一匹は川を泳ぎ、今泉側から尾をつき出し、一匹は、新堀川から尾をつき出し、尾と尾を合わせて橋を作ってくれたそうだ。

 義家の軍勢は、この橋を渡って東北地方に向ったという。

 

野栄町史付録

 

尾合橋(おわせばし)

 ◇今も尾合橋の名で橋が架けられている (平成18年9月撮影)  

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは生涯学習課 生涯学習室生涯学習班です。

生涯学習センター内 〒289-3182 匝瑳市今泉6489番地1

電話番号:0479-67-1266 ファクス番号:0479-80-9190

メールでのお問い合わせはこちら

アンケート

匝瑳市ホームページをより良いサイトにするために、皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。
なお、この欄からのご意見・ご感想には返信できませんのでご了承ください。

Q.このページはお役に立ちましたか?
スマートフォン用ページで見る