本市と熊本県球磨村は、環境省の事業である「脱炭素先行地域」に選定され、それぞれの地域エネルギー会社である株式会社球磨村森電力と匝瑳みらい株式会社と共に、脱炭素社会の実現に向けたさまざまな事業を展開しています。

事業を推進するに当たり、相互に緊密な情報共有や連携を行うことで、両自治体が抱える課題解決の実現性をより高めるため、令和7年5月27日に連携協定を締結しました。

左から（株）球磨村森電力の中嶋代表取締役、球磨村の松谷村長、宮内市長、匝瑳みらい（株）の椿代表取締役

球磨村の概要と脱炭素の取り組み

球磨村は、熊本県の南部、九州第2の河川「球磨川」中流部に位置しています。

面積の88%が山林で村全体が山岳地帯となっており、村の中央には球磨川が東西に流れ、川をはさんで北に白岩山（標高1,001メートル）南に国見山（標高969メートル）など700メートル以上の山々がそびえ、これらの山岳を縫って大小無数の川が球磨川に注いでいます。地域産業の主なものは、農業と林業です。

人口：2,598人
世帯数：1,180世帯（令和7年5月31日時点）
面積：207.58平方キロメートル
球磨村ホームページ

脱炭素の取り組み

球磨村は、令和4年4月26日に「脱炭素先行地域」に選定され「脱炭素×創造的復興」によるゼロカーボンビレッジ創出を目指した事業を行っています。
株式会社球磨村森電力と連携して、施設への自家消費型太陽光・蓄電池の導入や、荒廃農地や林地などを活用した太陽光発電による電力などの供給を行うことにより脱炭素化を図っています。また、林業加工施設など産業部門の脱炭素化も進めています。

連携協定

熊本県球磨村、千葉県匝瑳市、株式会社球磨村森電力および匝瑳みらい株式会社が目指す地域脱炭素の実現および全国的な営農ソーラーシェアリング事業の拡大に寄与することを目的としています。

連携事項

目的および両自治体の地域課題解決を達成するため、次に掲げる事項について連携し協力を行います。

1. 脱炭素先行地域づくり事業の推進に関すること
2. オンサイトPPA太陽光発電およびオフサイトPPA太陽光発電の設置や開発に関すること
3. 営農ソーラーシェアリング事業に係る技術連携及び共同調達に関すること
4. ソーラーシェアリング・アカデミーに関すること