大規模盛土造成地について
「大規模盛土造成地」とは
宅地を造成する際には、一般的に切土と盛土を組み合わせて行います。盛土造成地には、「谷埋め型盛土」や「腹付け型盛土」などがあり、次の要件を満たすものを「大規模盛土造成地」と呼びます。
- 谷埋め型大規模盛土造成地:盛土の面積が3,000平方メートル以上のもの。
- 腹付け型大規模盛土造成地:盛土をする前の地盤面の水平面に対する角度が20度以上で、かつ、盛土の高さが5メートル以上のもの。
(出典:国土交通省)
大規模盛土造成地マップの公表
平成23年の東日本大震災、平成28年の熊本地震などでは、擁壁の崩壊や液状化被害のほか、大規模に谷や沢を埋めた造成地で滑動崩落が発生し、住宅や公共施設に被害が発生しました。
大規模盛土造成地において地震による滑動崩落の発生が懸念されることから、国が第一次スクリーニングとして大規模盛土造成地の位置、規模および種類を調査し、「大規模盛土造成地マップ」を作成しました。
令和5年3月に、第二次スクリーニング計画の策定に伴う現地踏査の結果、盛土範囲などについて、次のとおり見直しました。
- 大規模盛土造成地マップ [PDF形式/2.8MB]
- 盛土範囲等の見直しについて(令和5年3月) [PDF形式/848.73KB]
「大規模盛土造成地マップ」とは
大規模盛土造成地マップは、住民の皆さんに大規模な盛土造成地の存在を知っていただくことで、地域防災に対する意識を高め、災害の防止や、被害の軽減に役立てるために作成したものです。
旧地形図と現在の地形図を重ね合わせて、大規模盛土造成地のおおむねの位置や規模を抽出し、示しています。
(出典:国土交通省)
第二次スクリーニング計画の公表
国が実施した第一次スクリーニングにより抽出された大規模盛土造成地について、市では、変動予測調査(現地踏査、優先度評価)を実施し、第二次スクリーニング計画(優先度評価結果一覧)を策定しました。
- 第二次スクリーニング計画(大規模盛土造成地調査一覧表) [PDF形式/156.07KB]
大規模盛土造成地に関するQ&A
Q.このマップに示されている「大規模盛土造成地」は危険ということですか?
- 大規模盛土造成地マップは、おおむねの位置および種類を示したものであり、マップに示されている位置が必ずしも危険というわけではありません。
Q.大規模盛土造成地と示された地区では、土地の開発や建築の際に特別な手続きは必要ですか?
- 大規模盛土造成地が入っていても、特別な手続きは必要ありません。
Q.大規模盛土造成地マップを公表した目的は何ですか?
- マップの公表は、住民の皆さんに大規模盛土造成地の存在に関心を持っていただくとともに、大規模な地震に備えて地域防災に対する意識を高めて、災害の防止や被害の軽減に役立てていただくことを目的としています。
Q.大規模盛土造成地が危険と判断されるのはどういう場合ですか?
- 土は含水量(土に含まれる水分の割合)が大きくなると柔らかくなり、特にそのような状態で振動を与えるともろくなります。つまり、大規模盛土造成地の地下水位が高くなると、危険と判断されます。しかし、適正につくられた大規模盛土造成地には、地下水を排除する機能があります。
なお、市が、この機能の毀損を危惧して、専用機器で地下水位を継続して観測するのは費用対効果の点で現実的ではありません。日頃から宅地の所有者など(所有者、管理者または占有者)の皆さんが、自らの宅地や周辺の擁壁に目を配り、点検しておくことが大切です。
関連リンク
国土交通省
千葉県
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- 2022年3月5日
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