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市長の部屋

広報そうさ10月号掲載「いよいよ人生100年時代」

暑さ寒さも彼岸までと言うように、厳しい残暑はようやく落ち着きはじめ、朝晩は涼しく感じられるようになりましたね。

さて、先月、敬老の日がございましたが、本市では、本年度末までに100歳を迎えられる方が21名いらっしゃいます。改めて長寿のお祝いを申し上げさせていただきます。その内、お二方の元へ訪問させていただき大変お元気な姿を拝見した際には、いよいよ人生100年時代に突入したなと感じたところであります。

厚生労働省の発表によりますと、昨年の日本人の平均寿命は女性が87.09歳、男性が81.05歳となり、コロナ禍の影響もあって前の年を下回ったそうですが、全国の100歳以上の高齢者の数は前年より増加し、過去最多の9万2139人となりました。誰も自分が何歳まで生きるのか分かりませんが、この数字を見ていると、誰もが100歳以上まで生きることが普通のこととなるような気がしてきます。

長生きすること自体、肯定的な印象を受けますが、老後が長くなるという見方からすると、不安なことも少なくありません。これから迎える人生100年時代。長生きすることが幸せなこととするためにも、まずは身体が健康であることが基本です。

最近、よく見聞きする言葉に「健康寿命」があります。健康で自立した生活を送れる期間のことをこのように呼びますが、この健康寿命と平均寿命には約10年の開きがあるとされています。この開きを縮めることは、人生100年時代に質の高い生活を送るうえで大切なポイントとなります。健康寿命を延ばすことは、何か特別なことではなく、普段の生活に密接に関わっていることの積み重ねです。ここ数年、コロナ禍の影響で、生活習慣が乱れた人もいるかもしれません。乱れた生活習慣を改善するために具体的な生活目標を立てて行動することも、健康寿命を延ばすことにつながります。

市といたしましても、健康寿命の延伸と健康の保持増進を目的に、健康診査および短期人間ドックの保健事業、生活習慣病やその傾向がある人を早期に発見し、予防や早期治療につなげていくための健康診査を実施しています。また、誰でも簡単に筋力アップができる「いきいき百歳体操」の取り組みも進めています。

秋は食欲の秋でもありますが、スポーツの秋に重点をおいて体を動かしてみませんか? と自分にも言い聞かせつつ、今月のつぶやきといたします。

匝瑳市長  宮内康幸

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