健康・福祉
事業管理者あいさつ
「医療連携」と「チーム医療」を合言葉に
国保匝瑳市民病院は、平成24年4月1日から地方公営企業法の一部適用から全部適用に移行し、このたび、初代の事業管理者に就任いたしました。改めてその責任の重大さを痛感いたしております。
当院は、昭和33年国民健康保険を基盤として、住民福祉の向上と国保事業の円滑な運営に資することを目的に開設され、以来、地域住民の命と健康を守り、地域の中核病院としての役割を果たしてきました。しかしながら、自治体病院を取り巻く環境は、平成16年度から始まった新医師臨床研修制度の導入により恒常的な医師不足に陥っており、当院においても医師が大幅に減少しております。また、医療保険から医療機関に支払われる診療報酬の伸び悩みなどにより、収益が減少し極めて厳しい病院運営を強いられております。
こうした状況からの脱却を図るための一つの手段として全部適用への移行が行われました。全部適用への移行により、これまで市長にあった人事、予算執行など経営に関する広範な権限が病院に委譲され、これまで以上に効率的な病院運営を図ることが可能となります。全部適用のメリットを最大限に活用しながら医療環境の変化や地域の需要に合わせた人材の確保を図り、医療サービスの向上に繋げたいと考えております。
また、当院が抱える最も重要な課題であります医師の確保についても、これまで以上に積極的に取り組んでまいります。
今後も公立病院としての使命と責任を果たし、より信頼される病院となるよう「医療連携」と「チーム医療」を合言葉に、職員一丸となって全力を尽くす所存であります。どうぞ一層のご支援をお願い申し上げます。
事業管理者 菊地 紀夫