広報そうさ4月号掲載「4月のスタートは会計年度のため?」
4月は入学式や入社式また人事異動など、期待と不安を胸に新たな一歩を踏み出す時期でもあります。一年の始まりは1月1日のお正月ですが、お正月を境にいろいろな物事が新しく始まるわけではありません。私たちの生活に関わる多くの場面では、4月1日から新しい年が始まります。これを新年度や年度初めといいますが、「年度」を辞書で引くと、「暦年とは別に事務などの便宜のために区分した1年の期間」と書かれています。つまり、年度とは目的に応じて定められた1年間のことを指す言葉というわけです。ではなぜ会計年度を含む年度の始まりが4月1日からになったのでしょうか?
会計年度の概念が導入されたのは明治時代以降で当初は10月始まりでした。4月始まりの年度となったのは、今から140年近く昔の1886(明治19)年といわれています。4月始まりとなった理由には諸説ありますが、一説には、当時の主要な産業は農業・稲作であったためというものがあります。江戸時代の米による税金(年貢)の納付から明治時代に現金による納付に変更されたことにより、米の収穫後に売却し、現金に換えて納税する手間が増えたわけです。1月を年度の始まりとした場合、お米の収穫から数カ月以内に現金化、納税、予算編成を行うこととなり、タイトなスケジュールとなります。この解消のため期間に余裕を持たせた4月を年度の始まりとしたとの説です。現在の国の会計年度が法律で、4月1日から翌年3月31日と設定されているのは、このためともいわれています。
匝瑳市におきましても先月、匝瑳市議会令和7年3月定例会が開催され、令和7年度当初予算案および関係諸議案のご審議をお願いするとともに、新年度における市政運営方針の大要と私の所信を申し述べさせていただきました。特にこれまで継続して行政改革に取り組み、堅実な行財政運営を行ってまいりましたが、今後の見通しにおいては、人口減少に伴い市税などの増収が見込めないなかで、いかに行政サービスの水準を維持していくかが大きな課題です。また、物価や賃金の上昇による歳出の増加に加え、老朽化する公共施設などの更新や維持管理経費などの財源確保に対応することも求められます。新年度におきましては、私をトップといたしました庁内組織において、その財源確保に向けた市財政全体の見直しに取り組んでまいる所存です。折を見ながら市民の皆さまにも分かりやすい財政状況の提供に努め、同じ情報を共有しつつまちづくりを進めてまいります。
さて、4月からは市役所も人事異動により新たな職員体制となります。この難局を共に乗り切るチームとして切
磋琢磨してまいります!!
匝瑳市長 宮内康幸
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- 2025年4月1日
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