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市長の部屋

市長きらり企業めぐり

本市では、昭和40年代に整備された「みどり平工業団地」内の企業をはじめ、多くの企業が多様な業種にわたり事業を展開し、市の産業を支えています。

銚子連絡道路インターチェンジの整備による利便性の向上と成田空港に近い優位性などを生かして、企業誘致を進めています。また、地元企業の持つ技術や情報の活用および新たな技術などの導入を支援し、既存企業の経営基盤の強化や新規事業の展開を促進するとともに、地域資源を生かした企業を支援しています。

そこで地元企業との連携強化や今後の産業振興施策につなげることを目的に、市長自ら地元企業を訪問させていただき、事業の内容把握と情報交換を行っています。

工場など現場を拝見させていただき、訪問した企業や様子を順次紹介していきます。

第1回 リンテック株式会社、松山鋼材株式会社

市長の企業めぐり(第1回)として令和6年6月3日、リンテック株式会社および松山鋼材株式会社を訪問しました。

リンテック株式会社

リンテック株式会社は国内外に多くの工場や支店、研究所などがある粘着関連製品の総合メーカーであり、東証プライム市場上場企業です。
シール・ラベル用の粘着紙・粘着フィルムをはじめ、建物・自動車用ウインドーフィルムや内装用化粧フィルム、半導体関連テープなど、非常に多岐にわたる製品を製造・販売しています。

匝瑳市においては、平成8年から千葉工場が稼働し、数万種類にも及ぶ多種多様な製品を製造し、国内外へ出荷しています。
当日は、千葉工場の中村工場長をはじめ、皆さまより事業概要説明をしていただきました。
意見交換では粘着紙の製造工程や環境負荷低減の取り組みなどについてご説明いただき、令和5年度の電力・燃料CO₂排出量が約75%減少(平成25年度比)などの実績や、サステナブルな社会の実現に向けてのご意見を伺うことができました。また、実際に粘着製品を製造している工程を見学させていただき、さまざまな規格のロール状の粘着紙・粘着フィルムが工場内に保管・管理されている状況も見学させていただきました。

普段何気なく使っている身の回りの製品に貼られている粘着シールが本市に立地する企業の高い技術力によって製造されており、日々の暮らしを支えているのだと改めて実感し、誇りに感じました。

お忙しいところ、ご対応いただきありがとうございました。

工場長代理から説明を受ける様子

杉山工場長代理から説明を受ける様子

ロール状粘着紙

さまざまな規格のロール状粘着紙

松山鋼材株式会社

松山鋼材株式会社は旭市に本社を置き、鋼材の加工販売を行っている企業であり、近年では新国立競技場の鉄骨や物流倉庫、データセンターの胴縁を納品するなど、大型の建築プロジェクトには欠かせない部材を供給しています。
胴縁とは、柱やはりなどに外壁材を取り付けるために設ける下地であり、壁の強度を高めることなどを目的に木造や鉄骨造の建築物に設置する部材です。匝瑳市では令和5年に匝瑳工場を稼働し、月1,500トン、平均して毎日50トンもの鋼材を加工しています。

当日は、向後代表取締役をはじめ、皆さまより事業概要説明をしていただきました。
同社はインドネシアからの技能実習生を多く迎え入れており、各種メディアからその様子の取材を多く受けているとのことでした。匝瑳工場の敷地内には寮が完備されており、技能実習生も安心して日本での仕事に打ち込めているようでした。
全国各地で進められている大規模プロジェクトに欠かすことができない鋼材が加工されている現場を目の当たりにすることができ、非常に貴重な体験となりました。一方で、技能実習生の受け入れの仕組みなどについても、伺うことができ、今後の雇用創出の課題解決に向けた知見を得ることができたと考えております。

お忙しいところ、ご対応いただきありがとうございました。

鋼材の加工を見学する様子

鋼材の加工を見学する様子

 

第2回 株式会社森清化工、タイヘイ株式会社

市長の企業めぐり(第2回)として令和6年6月5日、株式会社森清化工およびタイヘイ株式会社を訪問しました。

株式会社森清化工

株式会社森清化工は、Оオーリング専門メーカーとして創業以来73年連続黒字継続中の企業です。
匝瑳市には昭和60年からみどり平工業団地内に千葉工場が稼働しており、令和5年度には、企業版ふるさと納税制度により本市に寄付をいただきました。

Оリングとは工場などで使用される機械をはじめ、自動車や飛行機、家電、医療機器、半導体などさまざまな場面で活用されている部品で、液体や気体を密封するためのゴムの輪のことで、同社が国内でトップシェアを誇る日常生活に欠かせない非常に重要な部品です。

当日は、毛利会長をはじめ、千葉工場の皆さまに事業概要説明をしていただきました。
約8万種類のサイズのОリングを製造しており、最新設備により自動化された効率的な生産システムと徹底した品質管理のもと、本市から全国に流通しているとのことでした。
また、自動化された製造工程のほか、多くの人たちが規格に合わせたОリングの製造を手作業で行っている場面や、数多くの品質チェックを人の目で行っている場面を見学させていただき、品質管理の徹底ぶりに非常に驚きました。
さらに数万種類に及ぶ規格の違うОリングを管理するに当たりDX化も進んでおり、顧客ニーズに瞬時に対応できる最新システムについても見学させていただきました。
意見交換の場では、半数以上が女性社員である同社の特徴を踏まえ、従業員の働き方の改善に向けてさまざまな取り組みを行っていることなどを伺い、働き方改革についての知見を深めることができたと考えております。

お忙しいところ、ご対応いただきありがとうございました。

Оリングの製造過程を見学する様子

Оリングの製造過程を見学する様子

千葉工場前での集合写真

千葉工場前での集合写真

タイヘイ株式会社

タイヘイ株式会社は明治13年に八日市場の”しょうゆ屋”として創業し、みそ・しょうゆの醸造業を開始した140年以上の歴史ある企業です。
調味料などの食品製造事業を中心に食材宅配やカット野菜、印刷・広告代理業など幅広い分野で事業を展開しており、関連企業は約80社、グループ売上は3,000億円にも及びます。

当日は、取締役食品事業部の三浦事業部長をはじめ、各工場長の皆さまより事業概要説明をしていただきました。
企業全体の事業概要について説明いただいた後に、しょうゆを製造している第一工場、ドレッシングなどの調味料などを製造している第二工場、チルド商品などの食料品を製造している第三工場を見学させていただきました。
第一工場では、その大きさ(直径3メートル、高さ3メートル)と数(110本以上)は東日本屈指と言われている伝統の木桶を使用して、蔵の歴史とともにすみついた微生物の力によって、約1年かけてじっくりと時間をかけてしょうゆを製造しているとのことでした。
また、創業125周年記念事業のひとつとして特別醸造した「平左衛門」は、以来毎年一度の限定醸造を行っていますが、今では販売開始後すぐに売り切れてしまうほどの人気商品となったそうです。
さらに、第二工場、第三工場では厳密な衛生管理のもと、その日ごとにさまざまな種類のドレッシングやソース類、温めて食べられるチルド食品などが製造されておりました。コンビニエンスストアで見かける製品もあり、ここでの製品が私たちの食生活を支えてくれているということを改めて実感いたしました。

創業から140年という長い歴史の中で、伝統を守りながらも時代に合わせた新規事業展開や商品開発などを行い、日々進化している同社が市内に立地しているということを身をもって知ることができました。

お忙しいところ、ご対応いただきありがとうございました。

木桶での醤油製造の様子

おけでのしょうゆ製造の様子

 
 
 
タイヘイ製品の数々

タイヘイ製品の数々

第3回 株式会社ワノテックジャパン、四ツ葉油化株式会社

市長の企業めぐり(第3回)として令和6年8月23日、株式会社ワノテックジャパンおよび四ツ葉油化株式会社を訪問しました。

株式会社ワノテックジャパン

株式会社ワノテックジャパンは精密金属深絞りプレス加工を専門とした企業であり、その精密な深絞りプレス加工技術は世界トップクラスの技術力と言われています。
匝瑳市椿海地区春海に本社工場が立地しており、令和5年には第6工場を増設しております。

当日は、加瀬常務取締役をはじめ、社員の皆さまより事業概要の説明をしていただきました。
元々は電子部品の製造を行っていましたが、現在は自動車部品を主に製造しており、車載用重要保安部品の製造に当たっては、高精度の品質管理に加え、高生産性を保つ必要があり、そのためには特殊な絞り加工技術が重要であるとのことでした。自動車のある箇所の1ユニットには30個以上の同社の製品が使用されているとお聞きし、大変驚きました。こうした精密部品の品質管理、高生産性を保つための取り組みとして、全製造工程設備を自社開発で製造し、一貫生産しているとのことでした。そうした取り組みが認められ、世界のメガサプライヤーから多くの注文や表彰を受け、製品開発段階から提案などを行い、数多くの部品が全世界の自動車で使用されています。実際にプレス機を見学させていただきましたが、常に新しい製造設備を開発しているとお聞きし、品質や生産性の向上を常に意識されていることを感じました。
また、日頃から密な情報共有などを心掛け、役員や社員が急遽不在となっても問題ないような体制づくりを常に意識されており、リスクヘッジがしっかりとなされていることも大変参考になりました。

日々の生活に欠かすことができない自動車の安全性は、本市に立地している同社の技術力によるものであることを改めて実感することができました。

お忙しいところ、ご対応いただきありがとうございました。

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本社工場前で記念撮影

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プレス設備を見学している様子

四ツ葉油化株式会社

四ツ葉油化株式会社は、ボディシャンプー、化粧水、せっけんなどのスキンケア製品やシャンプー、トリートメントなどのヘアケア製品を開発および受託製造している企業です。
アミノ酸系洗浄成分を配合した肌に優しい弱酸性せっけんである「ミノン」も同社で製造されており、ミノンの全身シャンプーなどはドラッグストアで見かけた人も多くいらっしゃるかと思います。

当日は、小鷹代表取締役社長をはじめ、社員の皆さまより事業概要の説明をしていただきました。
同社は昭和39年から匝瑳市野田地区野手において千葉工場が操業しており、旧野栄町で初めて立地した企業とのことです。
工場では完全自動化された機械でボディシャンプーを詰め替え容器に封入している工程や、透明せっけんの手作業による製造工程を見学させていただきました。実際に透明せっけんを磨く作業も体験させていただきましたが、磨くたびに輝きが増す一方で、力の入れ方を間違えるとせっけんに傷がついてしまうなど、非常に繊細な技術が必要な工程でした。
現在、カンボジアからの技能実習生を6名迎え入れており、製品製造に欠かせない存在であるとのことでした。約1.3ヘクタールの敷地内に実習生のための寮や食堂が完備されており、非常に就業しやすい職場環境整備に努められているように感じました。実習生は基本的には最長5年で本国へ帰る必要があります。製造工程の知識はもちろん、日本語の習得も進んだ中、帰国してしまうことは、当社からすると非常に残念であるとのお話もありました。
また、令和元年の台風の際は古くなった倉庫が損傷してしまうなど、施設の老朽化も課題であるとのお話も伺うことができました。

今回得た知見につきましては、本市の今後の産業振興施策の参考にさせていただきます。
お忙しいところ、ご対応いただきありがとうございました。

ヨ写真1

透明せっけんを磨く様子

ヨ写真2

工場前で記念撮影

 

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは商工観光課 企業立地推進室です。

本庁3階 〒289-2198 匝瑳市八日市場ハ793番地2

電話番号:0479-73-0014 ファクス番号:0479-72-1117

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