市役所でも新年度を迎え、私の最初の仕事は職員の人事異動、その辞令交付でありました。当市では新規採用職員8名を迎え、いよいよ各課の体制も固まり、新たなまちづくりに一丸となって取り組んでまいる所存でおります。
さて、皆さまにはどのような変化がありましたか？ 春は、新学期の始まりや進学、仕事においては就職、部署の異動、また定年などといった、それぞれの生活にも変化があったのではないでしょうか？ そして各種団体などでは、新たな役職に就かれた方や、習い事を始めたり、趣味やスポーツといったことにチャレンジされる方も多いことでしょう。
中には、初めてのことに戸惑うこともあると思いますが、何事も初めはうまくいかないものです。先日、目にした記事に、仕事をする上では、知識と共に経験を積んで慣れること、場慣れするという「場数を踏む」ことがものをいう場面が多く、さらに趣味や習い事での上達の秘訣ひけつは「一日一回」行うこと！ だそうです。どちらも繰り返すということですが、コツは自分で決めた無理のない適切な（少し頑張れば達成できるような）目標を設定することにあります。楽をして即効性があるうまいやり方が降ってくるのを待つような態度では駄目だということですかね。何事にも積極果敢に取り組んで、日々の成長を私も実感したいと思います。
一方、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中で、市民の皆さまには、これまでも感染防止対策に取り組んでいただき、感謝申し上げます。そのような中、昨年度とは異なり各団体の総会やイベントなどが開催されることも多くなり明るい兆しです。県からも教育現場においては、これまで控えてきた多様な教育活動の実現に一歩踏み出していただきたいとの通知もあり、子どもたちの大切な思い出となる学校行事や、体験学習の機会を奪わないよう、ウィズコロナの時代に合わせた方法を模索し、経験値を蓄えながら前進してまいります。
5月に入り爽やかな季節となりました。市民の皆さまには初夏の風を感じながら新緑が映える市内を散策いただきまして匝瑳の魅力を市内外に発信いただけたら幸いです。

匝瑳市長  宮内康幸