伝説の地(須賀地区蕪里) 

 昔々、蕪里村(かぶざとむら)でのお話。

ある日、大勢の子供たちが、道ばたにあ

たお地蔵様を川の中へ放り込んだり、転が

したり、棒で叩いたりして遊んでいた。

 するとそこへ、たいへん信心深い源蔵と

うじいさんが通りかかった。もともとお

蔵様は子供が大好きなので遊んでいたの

だが、それを知らない源蔵じいさんは、子

たちを追い払ってしまった。

 そして、お地蔵様を子供たちの判らな

所へ隠してしまった。

 源蔵じいさんは、善意でしたのだが、お地

様は子供たちと遊ぶことが出来なくな

た。怒ったお地蔵様は、凶作(きょうく)

の年を続けて村人を困らせてしまった。困った村人は、どうしたらお地蔵

怒りを鎮(しず)められるか相談した。

 その結果、七月二十三日、つまり源蔵じさんがお地蔵様を隠した日に、毎

年、村人が集い供養(くよう)することにしたのである。不思議なことに、それか

らはお地蔵様の機嫌(きげん)も治り、豊作が続くようになったそうだ。


原話 そうさの伝説とむかし話